予約待ち半年はもう嫌だ。おっさんが作った「図書館新着本チェッカー」

予約待ち半年はもう嫌だ。おっさんが作った「図書館新着本チェッカー」

気になる本を見つけたら、興味があるうちにすぐ読みたい。そう思いませんか。

ですが、図書館で予約しようとすると、人気の本ではすでに100人近くが順番待ちをしていることも珍しくありません。半年後にようやく順番が回ってきても、その頃には最初の熱はすっかり冷めてしまっています。

きっかけ:大事なのは「読みたい時に読める」こと

個人利用でのAI活用として何ができるか、をずっと考えていました。おっさんの基本スタンスは、「困っていること」と「本当はこうあってほしい理想」との差を、AIで埋める、というものです。

今回向き合った課題は、突き詰めるとひとつでした。本は「読みたいと思った瞬間」に読めることが一番大事だ、ということです。半年待たされてようやく順番が来ても、「そういえばあの本、予約してたな」くらいの温度感になっている自分が、果たして最後まで熱心に読めるでしょうか。興味のピークと、実際に手元に届くタイミングがズレればズレるほど、その本を読む価値は目減りしていきます。この「読みたい時」と「読める時」のギャップを縮めることこそが、今回AIで解決したかったことです。

「読みたい」と「読める」のギャップ、従来とAI活用後の比較

仕組み:新着案内をAIに見張らせる

地元の図書館は、毎週「新着案内」というPDFを公開しています。このPDFを定期的にチェックし、自分の興味に合う本が入っていないかをAIに判定させ、見つかったら書名・著者・おすすめ理由をLINEに通知する仕組みを作りました。

ただページの更新を教えてくれるだけのスマホアプリもあります。違いは、どんな本が新刊として登録されたのか、そして「この本はあなたの興味に合いそうです」というところまで教えてくれる点です。自分の好みに合う本が登録されたことに気づくまでの時間が短いほど、興味のピークで本にたどり着ける確率が上がります。これが一番の違いです。

今回の発展ポイント:「予約できるか」まで見に行く

ここが今回のツールの核です。おっさんの地域の図書館では、新刊案内に載っていても、必ずしもすぐに予約できるとは限りませんでした。公式な説明はどこにもなく、実際に使ってみて経験的にわかったことです。

そこで、「まだ予約できる状態になっていないけれど、登録され次第読みたい本」を登録しておくと、蔵書に入って予約可能になった瞬間にLINEで知らせてくれる「予約待ちリスト」機能も用意しました。予約待ちの行列ができる前に動けるので、「読みたい」と「読める」の差を縮められます。

なお、図書館の予約ページの仕組み上、通知から自動で予約まではできず、書名をコピーして自分で検索する一手間は残っています。完全自動ではありませんが、「可能になったこと自体に気づける」だけでも十分価値がありました。

図書館新着本チェッカーの仕組み

再現性:自分の図書館のサイトを、そのままAIに見せる

「自分の地域の図書館でも同じ仕組みを作りたい」と思った方もいるかもしれません。ただ、図書館サイトの作りは自治体ごとにバラバラで、コードをそのままコピーしても動かないことが多いはずです。

大事なのはコードの流用ではなく、アプローチの真似です。 やったことはシンプルで、①自分がやりたいことを言葉にする、②自分の地域の図書館サイトをAIに見せて壁打ちする、③提案された方法を自分のサイトの癖に合わせて微調整する、という3ステップだけです。これはGemini Notebookで環境を作るときにも使ってきたやり方と同じで、まず言語化してからAIに壁打ちする、という順番を守るだけで、コードを丸ごと真似るよりずっと自分にフィットしたものができると感じています。

おわりに

「読みたい時に読める」。

言葉にすればシンプルですが、これを実現するには「気づく速さ」と「予約できるタイミング」の両方を縮める必要がありました。

今回作ったのは、図書館の予約を完全に自動化するような大げさな仕組みではありません。最後に本を予約するのは、今でも自分です。

それでも、「読みたい本が予約できる状態になったことに気づける」だけで、読書との距離はずいぶん近くなりました。

小さな一歩ですが、こうやってコツコツと作業を進めながら、AIを自分の生活にどう役立てられるのか、これからも深掘りしていきたいと思います。