仕組みは分かっていない。それでもトークン消費99.7%削減に成功した話

仕組みは分かっていない。それでもトークン消費99.7%削減に成功した話

Claude Codeを使っていて、「そろそろ利用上限が近い」というサインにヒヤッとしたことはありませんか。

おっさんが契約しているのは、月20ドルの最安プランです。使える分だけ、AIとやり取りできる量に上限があります。動かせるだけ動かしたい気持ちと、上限を気にしながらブレーキを踏む気持ちが、いつも綱引きをしていました。

その状態が、今は嘘のように変わっています。同じだけ作業しても、消費するトークンが1,000分の3ほどで済むようになったからです。今回は、そのきっかけになった「RTK(Rust Token Killer)」というツールを導入した話をします。

月20ドルプランのリアルな窮屈さ

Claude Codeは、コマンドを実行するたびにAIとの会話が発生します。ファイルを読む、コードを直す、状況を確認する。何気ない一つひとつのやり取りが、すべてトークンという消費量にカウントされていきます。

安いプランで使っていると、この消費量が想像以上に効いてきます。「今日はもう上限が近いから、ここで作業を止めよう」。そうやって手を止めた回数は、一度や二度ではありません。せっかく作業のリズムに乗っているタイミングで打ち切られるのは、正直かなりのストレスでした。

上限そのものを引き上げるには、上のプランに乗り換えるしかありません。でも、それでは根本的な解決にならない、という感覚がどこかにありました。使い方そのものを見直せば、もっと少ないトークンで同じことができるのではないか。そんな課題意識を、ずっと抱えたまま過ごしていました。

解決策は、集めておいた動画に「聞いた」ら出てきた

転機は、偶然ではありませんでした。

以前の記事(「AIで結局何ができるの?」から抜け出すまで)でも書いた通り、おっさんは気になるAI系のYouTube動画をまとめてGemini Notebookに放り込んでいます。ここで大事なのは、放り込んだ動画1本1本の内容を、自分がすべて覚えているわけではないということです。何十本も溜まった動画の中身は、正直ほとんど記憶に残っていません。

でも、それで困りません。トークン消費という課題を抱えたとき、おっさんがやったのは「動画を見返す」ことではなく、「Gemini Notebookに聞く」ことでした。溜め込んだ動画群に向かって、トークン消費を減らす方法を知らないか、と問いかけてみたのです。すると、そこに答えがありました。過去に見たはずのどこかの動画で紹介されていた、RTKというツールです。

自分が動画の中身を覚えていなくても、Gemini Notebookに聞けば、集約した情報の中から答えを引き出してくれる。これは、あとで振り返ると今回の記事の核心にもつながる出来事でした。

正直に言うと、仕組みはまったく理解していない

動画の中身を覚えていなくても、Gemini Notebookが答えを引き出してくれた。実は、RTKそのものについても同じことが言えます。ここからが、この記事で一番伝えたいことです。

RTKを導入したものの、おっさんはその中身をまったく理解していません。YouTube動画で紹介されていたのをそのまま真似て入れただけです。Rustという言語で書かれたツールらしい、ということくらいしか説明できません。

普通に考えると、これは恥ずかしいことかもしれません。中身も分からずに、AIとの作業環境にツールを組み込んでいるわけですから。

でも、実際に使ってみると、効果は数字ではっきり出ました。フックという仕組みによって、普段使っているコマンドが自動的にRTK経由に置き換わり、トークン消費が抑えられます。特別な操作を覚える必要もありません。手元の記録を見ると、134個のコマンドを実行した実績で、トークン消費が99.7%削減されていました。

仕組みを理解していなくても、課題は解決する。これが、おっさんが今回一番強く実感したことです。

再現性:仕組みを理解する前に、課題意識を持つ

「自分も同じようにトークン消費を減らしたい」と思った方もいるかもしれません。ですが、この記事で伝えたいのはRTKの導入手順そのものではありません。それより先に大事にしてほしいことがあります。

やったことを整理すると、こうなります。

  1. 自分の課題をはっきり自覚する: おっさんの場合は「月20ドルプランで、トークンの上限に何度も引っかかっている」という状態でした
  2. その課題意識を持ったまま、情報収集の網を張っておく: 動画でもブログでもいいので、日頃から情報をGemini Notebookのような場所に集約しておく
  3. 課題に合う情報が出てきたら、まず試してみる: 仕組みを完全に理解してから動くのではなく、「効果があるらしい」と分かった時点で一度手を動かしてみる

大事なのは、RTKというツール名を覚えることではありません。「自分は今、何に困っているか」を先に持っておくこと。それさえあれば、AIまわりの情報が大量に流れてくる中から、自分に必要な解決策を拾い上げられるようになります。誰しも同じような壁にぶつかるものです。だからこそ、先に誰かが見つけた解決策が、必ずどこかに転がっています。

なお、公式のドキュメントには「名前が同じ別のツールがすでに入っていると、うまく動かないことがある」という注意点が書かれていました。おっさん自身がこれにハマったかどうかは記憶があいまいなので断言はしませんが、導入する際は一応頭の片隅に置いておくとよさそうです。

まとめ

仕組みを完全に理解してからでないと道具を使ってはいけない、というルールはありません。少なくとも、おっさんはそう考えるようになりました。

大事なのは、自分が困っていることを言葉にできているかどうかです。課題意識さえあれば、AIまわりの情報の中から、自分に効く解決策を見つけられる。RTKの導入は、それを身をもって教えてくれた出来事でした。

トークン消費という地味な悩みひとつでも、こうやって解決できる道があります。次に何かに困ったときも、まずは「自分は何が嫌なのか」を一度言葉にしてみるところから始めようと思います。