投資の「原資」を増やす——NHK解約とスマホの格安SIM化で気づいたこと
投資の話をすると、みんな「何に投資すればいいですか」「利回りは何%ですか」と聞いてきます。おっさんも以前はそうでした。ですが冷静に考えると、投資で増やせる金額は、そもそも投資に回した元本(原資)の大きさに比例します。原資が少なければ、どれだけ利回りの高い商品を選んでも、増える額はたかが知れています。
おっさんが21年間インデックス投資を続けてこられたのも、実は派手な運用テクニックより先に、地味な「原資を増やす」作業があったからです。今回は、その中でも効果が大きかった固定費の見直し——NHKの受信契約解約と、スマホの格安SIM化——について書きます。
「増やす」の前に「原資」を増やす、という発想
家計の中で、毎月ほぼ自動的に出ていくお金があります。いわゆる固定費です。食費や交際費のように「今月は少し我慢しよう」と調整できるものと違い、固定費は一度契約してしまうと、見直さない限りずっと同じ金額が引かれ続けます。
だったら、投資先を選ぶ前に、まずこの固定費を見直して、毎月投資に回せる金額そのものを増やす方が、実は効果が大きいのではないか。そう考えるようになったのは、自分の家計を棚卸ししたことがきっかけでした。
まず手をつけたのは、テレビだった
最初に見直したのは、NHKの受信契約です。もともとテレビをほとんど見ておらず、「見てもいない番組の受信料を払い続けているのは、さすがにもったいないのではないか」と、以前からずっと引っかかっていました。
NHKの受信契約は、一般的にはテレビなど「受信設備」を家庭に設置している場合に契約義務が生じる、と理解されています。逆に言えば、チューナーを内蔵したテレビをやめて、チューナーのないモニター(パソコン用ディスプレイなど)に置き換えれば、受信設備を設置していないことになり、契約の対象から外れる、という仕組みです。
おっさんの場合、テレビをモニターに切り替え、NHKに解約の連絡をしました。これで、毎月支払っていた受信料がまるごとなくなりました。地上契約の受信料は月額1,100円(2026年時点)なので、年間では13,200円ほどの削減になった計算です。
次に見直したのは、スマホの月額料金
テレビの次に手をつけたのが、スマホです。大手キャリアの回線をそのまま契約していた頃は、毎月の請求書を見るたびに「高いな」とは思いながらも、手続きが面倒でそのままにしていました。
格安SIM(大手キャリアの回線を借りて安く提供する事業者)は、店舗コストや広告費を抑えた分だけ、月々の料金を下げられる、というのが一般的な仕組みです。通話やデータ通信の質は、大手とほとんど変わりません。
おっさんもソフトバンクからIIJmioに乗り換えました。ソフトバンクでは月々6,000円ほど払っていましたが、IIJmioの5GBプランに変えたことで月額950円に。月々の支払いを5,000円ほど、年間では6万円ほど減らすことができました。
浮いたお金は、そのまま投資に回した
NHK受信契約の解約とスマホの見直しで浮いた金額は、合わせて月々6,100円ほど、年間にすると7万3千円ほどになりました。
大事なのはここからです。浮いたお金を生活費に埋もれさせるのではなく、そのまま毎月の投資積立に上乗せする形で、投資の原資に回しました。
固定費の見直しは、一度やってしまえば効果がずっと続くのも大きな利点です。給料を増やすより、支出を削る方がコントロールしやすい。当たり前のことですが、実際にやってみて、あらためて実感しました。
誰でも今日からできる、2つのステップ
同じことをやってみたい方のために、大まかな手順を整理しておきます。
NHKの受信契約を見直す場合
- 自宅のテレビが「チューナー内蔵」かどうかを確認する
- テレビを使わない、もしくはチューナーのないモニターに置き換える
- NHKの窓口(電話・Webサイトなど)に、受信設備を設置していない旨を連絡し、解約の手続きを行う
スマホを格安SIMに変える場合
- 現在の月々の利用データ量・通話頻度を確認する
- 自分の使い方に合った格安SIM事業者をいくつか比較する
- 大手キャリア側の解約条件(違約金の有無など)を確認した上で、乗り換え手続きを行う
契約内容や解約条件は事業者やその時点のルールによって変わります。実際に手続きする際は、必ずご自身の契約内容とそのときの最新情報を確認してください。
まとめ:節約は「我慢」ではなく「原資づくり」
節約という言葉には、どこか「我慢する」「切り詰める」というイメージがつきまといます。ですが、おっさんが実践してみて感じたのは、固定費の見直しは我慢とは少し違う、ということです。テレビを見ない生活に不便は感じませんでしたし、格安SIMに変えても通話やデータ通信で困ったことはありません。
生活の質を落とさずに浮いたお金を、投資という「未来の自分への仕送り」に回す。これが、おっさんの考える「原資を増やす」という発想です。派手な投資テクニックの前に、まずは自分の固定費を見直すところから始めてみてはいかがでしょうか。
⚠️ 投資リスクに関するご注意 投資には元本割れのリスクがあります。本連載は個人の経験に基づく情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を勧誘するものではありません。実際の投資判断はご自身の責任のもと、必要に応じて専門家にご相談ください。