ケアマネジャーって、どこまでやってくれるの?親の介護で実際に確認したこと

ケアマネジャーって、どこまでやってくれるの?親の介護で実際に確認したこと

前回の記事(親の介護認定で気づいた。「できる」だけでは生活の実態は伝わらない)では、要介護認定のときに感じたことを書きました。

認定が終わると、次に出てくるのが「ケアマネジャー」という存在です。

介護を始めたばかりの頃、おっさんは「困ったらケアマネジャーに相談すればいい」と思っていました。でも実際に介護を進めていくと、「これはケアマネに相談することなのか?」「ここから先は自分で動くことなのか?」と迷う場面が何度もありました。

今振り返ると、ケアマネジャーが頼りにならなかったというより、おっさん自身がケアマネジャーの役割をよく分かっていなかったのだと思います。今回は、その気づきに至るまでに、実際に何を相談し、何を相談しなかったのかを振り返ってみようと思います。

ケアマネジャーの役割を、よく分かっていなかった

要介護認定が下りると、担当のケアマネジャーがついてくれることになりました。

正直なところ、この時点でも「ケアマネジャー=介護のことなら何でも相談できる人」くらいのイメージしか持っていませんでした。ケアプランを作ってくれる人、というくらいは本で読んで知っていましたが、それ以上の具体的な役割はよく分かっていませんでした。

だから最初は、困りごとが出てくるたびに「とりあえずケアマネさんに聞いてみよう」と考えていました。

「何でも相談できる人」だと思い込んでいた

実際に相談を重ねていくうちに、少しずつ気づくことがありました。

サービスの利用調整はもちろん相談に乗ってもらえます。しかし、こちらの生活圏で施設を探すといった、より実務的で個別性の高い相談になると、少し様子が違いました。それは、ケアマネジャーが不親切だったということではなく、おっさんが「ケアマネジャーはどこまで対応してくれる人なのか」を、そもそも理解できていなかったからだと思います。

そこでおっさんは、頭の中に浮かんだ困りごとを一つずつ書き出し、「これはケアマネジャーに相談することなのか」「それとも自分たちで動くべきことなのか」を、項目ごとに確認していくことにしました。

実際に確認していった項目

これまでに、次のような項目についてケアマネジャーに相談しました。

困りごと 実際に相談した? 自分が感じたこと
要介護認定 生活実態とのズレについて相談
訪問介護 サービスの組み方を相談
訪問看護 必要になった場合の導入を相談
訪問診療 主治医との連携を相談
ショートステイ 家族が対応できない場合の選択肢として相談
施設入所のタイミング・是非 ケアマネと主治医の両方に相談
施設探し(具体的な選定) 具体的な施設選びは自分たちで動いた
緊急時対応 連絡フロー・搬送基準を相談
家族の役割分担 意思決定の進め方を相談
福祉用具 今回は相談していない
金銭管理 今回は相談していない

こうして書き出してみると、要介護認定、訪問系のサービス、緊急時の対応、家族間の役割分担といったことは、いずれもケアマネジャーに相談できました。おっさん自身、この点では十分に助けてもらったと感じています。

一方で、明らかに手応えが違ったのが「具体的な施設探し」でした。

ケアマネに任せればいい、ではなかった

「そろそろ在宅生活が難しくなってきたかもしれない」。そう感じた段階で、施設入所のタイミングや是非については、ケアマネジャーだけでなく主治医にも相談しました。ここまでは、これまでの項目と同じように、専門家に相談できる範囲でした。

しかし、「では具体的にどの施設にするか」という段階に入ると、状況が変わりました。

実家のある地域ではなく、おっさん自身の生活圏で施設を探すことにしたのですが、こうした具体的な施設探しは、ケアマネジャーの標準的な業務としては想定されていないようでした(ケアマネさんによって対応の幅には差があるようですが、少なくともおっさんが相談した範囲では、そこまで踏み込んだ対応にはなりませんでした)。まずは地域包括支援センターのような公的な窓口に相談してみましたが、正直なところ、期待していたような具体的な答えは得られませんでした。最終的には、別の民間の紹介サービスに行き着き、そちらに具体的な施設探しを依頼することになりました。このあたりの詳しい経緯は、また別の機会に書きたいと思います。

この経験を通じて気づいたのは、ケアマネジャーが頼りにならなかったということではなく、おっさん自身が「ケアマネジャーはどこまで対応してくれる人なのか」を理解できていなかった、ということでした。

ケアマネジャーの本当の価値

振り返ってみると、ケアマネジャーは「介護の何でも屋」ではなく、在宅生活を支えるサービスを組み立てる「調整役」なのだと思います。

訪問介護や訪問看護、ショートステイをどう組み合わせるか。緊急時にどう動くか。認定結果と実際の生活のズレをどう埋めるか。こうした、在宅生活を続けるための調整に関しては、専門的な知見をもとに一緒に考えてもらえます。

一方で、「具体的にどの施設が合うか」「どこの業者に頼めばいいか」といった実務は、標準的な業務としては想定されていないようです。おっさんの場合は、そこを理解しないまま相談してしまい、後から自分たちで別のルートを探すことになりました。

介護を始めてみて感じたのは、個々の介護サービスの内容を覚えることよりも、「誰に、何を相談すればいいのか」を把握することのほうが、実は難しいということでした。そして、それはケアマネジャー側の問題というより、こちらが事前に「ケアマネジャーの守備範囲」を把握できていたかどうかの問題だったのだと思います。

ケアマネジャーが決まったら、最初に聞いてみること

今回の経験を踏まえて、これからケアマネジャーが決まる人に向けて、最初に聞いておくとよさそうな質問をまとめておきます。

  • 今の親の状態で、まず利用したほうがいいサービスは何か
  • 今後、状態が悪化したらどんなサービスが使えるか
  • 家族がやるべきことと、ケアマネに任せられることは何か
  • 緊急時は誰に連絡すればいいか
  • 要介護度が実態と合っていない場合はどうすればいいか
  • 施設入所を考える場合、いつ頃から動き始めればいいか
  • 施設探しはケアマネにどこまで相談できるか

特に最後の「施設探しはどこまでお願いできますか」は、おっさん自身、最初に聞いておけばよかったと思っています。

おっさん自身、まだ介護の途中にいます。このブログでは、専門家として介護を解説するのではなく、実際に親の介護に向き合う50代の一人として、何を調べ、誰に相談し、どう判断したのかを記録していこうと思います。

同じように「ケアマネジャーには何を相談すればいいのだろう」と迷っている人の、参考になれば幸いです。