「一括か、年金か」——桁違いの決断を、AI1台に任せなかった話
27年間勤めた会社を辞めたおっさんの元に、退職金と企業年金の「受け取り方」を選ぶ通知が届きました。
金額を見て、まず固まりました。今まで扱ったことのない桁の数字です。そして同時に、ある恐怖が頭をよぎりました。受け取り方を間違えると、税金だけで数十万円、下手をすればもっと多く損をするらしい、という話をどこかで聞きかじっていたからです。
27年間勤めた会社を辞めたおっさんの元に、退職金と企業年金の「受け取り方」を選ぶ通知が届きました。
金額を見て、まず固まりました。今まで扱ったことのない桁の数字です。そして同時に、ある恐怖が頭をよぎりました。受け取り方を間違えると、税金だけで数十万円、下手をすればもっと多く損をするらしい、という話をどこかで聞きかじっていたからです。
80代の母に病気が見つかった。
それをきっかけに、これまで当たり前のように続いていた両親の生活について、家族で考えなければならなくなった。
両親は高齢ではあったものの、当時は二人で支え合いながら自宅で生活していた。
気になる本を見つけたら、興味があるうちにすぐ読みたい。そう思いませんか。
ですが、図書館で予約しようとすると、人気の本ではすでに100人近くが順番待ちをしていることも珍しくありません。半年後にようやく順番が回ってきても、その頃には最初の熱はすっかり冷めてしまっています。
AIの進化がすさまじいスピードで続いています。
ただ、世の中で語られるAI活用の多くは「会社でどう生産性を上げるか」という文脈です。おっさんが知りたいのは、もっと素朴なところでした。一個人の暮らしに、AIをどう取り込んでいけばいいのか、と。
「誰もゆっくり金持ちになりたくないからだ」 ―― ウォーレン・バフェット(ジェフ・ベゾスの質問に対する返答として知られる逸話より)
インデックス投資の草分けである水瀬ケンイチさん出演のYouTube※によると、22年間の実績は以下の通りです。
「投資はペンキが乾くのを眺めるくらい、退屈であるべきだ。もし興奮を求めるなら、800ドル持ってラスベガスに行きなさい」 ―― ポール・サミュエルソン(ノーベル経済学賞受賞者)
「マーケットタイミングを狙うというのは、本当にたちの悪い考え方だ」 ―― チャールズ・エリス(『敗者のゲーム』著者)
インデックス投資の王道は「長期・分散・低コスト」です。頭では分かっているのに、人間というのは欲望と恐怖に弱い生き物です。かくいうおっさんも、現役時代はしっかり色気を出して血を流しました。血を流した失敗は大きく2つです。
「生涯を通じて投資で成功するために、並外れて高いIQも、特別な事業洞察力も、インサイダー情報も必要ない。必要なのは、意思決定のための健全な知的枠組みと、その枠組みを感情によって蝕まれないようにする力である」 ―― ウォーレン・バフェット(『賢明なる投資家』第4版への序文より)
「損をするのが怖いから」と、投資を始めない人が世の中にはたくさんいます。
ですが、2005年から21年間にわたって市場の荒波に揉まれてきた50代のおっさんから言わせれば、これからの時代、「何もしない(現金のまま口座に放置する)こと」こそが、人生で最も高いコストを支払う行為です。